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生活保護ケースワーカーから民間企業の人事へ転職:経験が活きた場面

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こんにちは、坂本と申します。

私は新卒で地方の市役所に入職し、生活保護ケースワーカー(以下、CW)として勤務していました。その後、福祉部門をいくつか経験した後、民間企業に転職し、現在は社員数2,000名程度の大手子会社で人事部に所属し、主に労務管理を担当しています。

転職を決めた際、「生活保護CWばかりやってきた自分が、果たして民間企業で通用するのか」という不安は大きかったです。「自分には公務員としての経験しかなく、スキルは新卒以下なのではないか?」と感じていたのです。しかし、実際に転職してみると、予想以上にCW時代の経験が役立っており、数年経った今でも順調に働いています。むしろ、生活保護CW時代の方が精神的・肉体的に大変だったため、今の仕事が非常に楽に感じられます。

今回は、生活保護CWから民間企業の人事へ転職した際に、役立ったスキルや経験についてご紹介します。なお、現在の私の職種が人事・労務寄りであるため、それに関連する内容が多い点はご容赦ください。

メンタル面

メンタルの強さ

最も役に立っているのは、やはり「メンタルの強さ」です。CW時代には、日常的にクレーム、暴言、さらには暴力や生命の危機に直面していました。それに比べれば、今の仕事でのプレッシャーやストレスは大したことはありません。「鉄火場」に強くなった経験は、民間企業でも大いに役立っています。

突発的なトラブルへの対応力

現在の人事部では、社員や社外からのクレームやトラブルが発生します。しかしながら生活保護課での経験と比べれば、それほど難しいものではありません。市役所での「鉄火場」経験が豊富だったため、トラブル対応は慣れたものです。特に、他の人事職員が躊躇するような状況でも、私はむしろ「さあ、やってやろう」と前向きに捉えることができています。

クレーム対応能力

CW時代のクレーマー対応経験は、民間企業でも大いに活かされています。民間企業でのクレームは、最悪の場合でも「返金対応」で解決できることが多いですが、役所ではそうはいきません。役所では、出禁もできず、門前払いもできない上、「他の場所に行けば?」とは言えないため、より粘り強い対応が求められました。この経験のおかげで、今のクレーム対応は非常に簡単に感じられます。

コミュニケーション面

対話力

CWの仕事は、単なる事務作業ではなく、多くの面談や訪問を伴う「人と話す仕事」でもあります。傾聴スキルや面談スキルが自然と磨かれ、これが今の仕事でも非常に役立っています。人事は社員とのコミュニケーションが多い職種なので、CW時代に培った対話力が、今でも生きています。

説得力

私は現在、他部署の社員や役員、社長に対して、説明や説得を行うことが多々あります。時にはデータを駆使し、時には感情やエピソードを交えて相手を納得させる技術が求められますが、この説得力はCW時代に多くの困難なケースを扱ってきたことで養われました。

トーク力

人事の仕事では、多くの社員から相談を受けることが多いため、会話を円滑に進めるための「トーク力」が非常に重要です。アイスブレイクや冗談で場を和ませるスキルは、CW時代に多様な人と関わった経験から培われたもので、今もその経験が生きています。

知識面

社会保障制度に関する全般的な知識

生活保護CW時代には、社会保障制度や税金について広く学ぶ機会がありました。これにより、今の人事・労務の仕事においても、全く畑違いというわけではなく、スムーズに適応できています。転職を考えている方には、社会保障や給与計算の知識を事前に習得することをお勧めします。

給与計算の知識

私は市役所時代、生活保護費の計算も行っていたため、収入や加算を計算するスキルが身についていました。この知識は、現在の給与計算業務でも大いに役立っています。もし労務分野への転職を考えているのであれば、給与計算に関する資格を取得することもお勧めです。例えば給与計算実務検定1級などが挙げられるでしょう。

健康保険や年金制度の知識

健康保険や年金制度については、CW時代の知識が今でも役に立っています。特に社員の親の介護問題や医療保険に関する相談を受ける際、これらの知識は非常に重宝しています。むしろ、CW出身者のほうが一般的な労務担当者より詳しいことが多いでしょう。給与計算と同様に転職を考えるのであれば能力の証としてFP2級以上年金アドバイザー、社会保険労務士などの比較的困難な資格を習得しておくべきであると言えます。

総評:民間企業人事は生活保護CWよりはるかに楽

生活保護CWの経験と比べると、現在の民間企業での人事業務ははるかに楽です。精神的にも肉体的にも余裕があり、年収や福利厚生面でも大きく向上しました。生活保護CW時代に経験した苦労が、今の働き方に大いに活かされていると感じています。

このように、生活保護ケースワーカーの経験は、民間企業でも多くの場面で役立つことが多いです。転職を考えている方にも、自分のスキルが思わぬ形で活かされる場面があるかもしれません。

例えば転職サイトの登録、資格取得などがあげられます。今すぐの転職を考えていなくとも突然の異動でブラック部署へ配属となり逃げ出そうにも残業過多で身動きが取れ無くなる前に下準備だけしておくのが良いと思います。

ABOUT ME
坂本
新卒で人口5万人の田舎市役所にUターン就職 ケースからの暴力・サビ残・パワハラ・消防団を経験。 趣味でブログを書いていたところ副業レベルに達したため民間企業に転職 現在は2,000人規模の民間企業で人事労務を担当 趣味は車と野球 保有資格:宅建士・簿記2級・FP2級・衛生管理者など
元生活保護CW・現民間企業人事
坂本
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ケースからの暴力・サビ残・パワハラ・消防団を経験
趣味でブログを書いていたところ副業レベルに達したため民間企業に転職
現在は2,000人規模の民間企業で人事労務を担当しながら複数ブログを運営
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