こんにちは。坂本と申します。
自分は新卒で田舎の小さな市役所に入庁。生活保護ケースワーカーなどの福祉部門を経験したあとに将来に不安を感じて転職。現在は社員数2,000名程度の民間企業で人事をしています。
今回の記事では民間企業に転職しても市役所からいい意味でも悪い意味でも特段変わらなかったことについて記載していきたいと思います。
仕事の進め方はJTCだとそんなに変わらない
これは自分が重厚長大産業に転職したからであると思いますが、決裁や稟議といった社内でコンセンサスを取るという仕事の進め方については市役所時代と同一でした。
リーガルチェック等が必要となる分、決裁廻りについては元の自治体の規模に比べてしまうとむしろ今の方が時間がかかっている状況です。
市役所であれば「これは市長案件なので・・・」と言ってしまえばどんなガバガバ契約も通ってしまっていましたので(言ってはいけないやつ)
さらに法律等の規定にのっとって決裁規定がある訳では無く、社内規程には存在があるもののイマイチよく分からないシステムなのは市役所に劣るところですね。
もっとも、現在自分が勤めている会社の問題でありますし、スタートアップといった企業風土が異なるところならば全く違う感想になる所かと思います。
働かない社員は存在する。ただし市役所時代ほど働かない人は見ない
田舎市役所の福祉部局から民間企業の人事という立場になりました。
派遣社員も含めれば社員数はゆうに市役所時代の10倍を超えます。
しかしながら、人事という立場から見ると「働かない社員」はほとんど居ない状況です。
この場合の働かない社員というのは会社に害を与えるレベルで働かない、何もしないという社員であって単なるローパフォーマーではありません。
自分が市役所時代は、上司から怒られると途中で帰る50代主任、あまりにも仕事ができないので個人用PCすら取り上げられた50代主任(それを行う管理職側もおかしいというのはさておき)などがおり、各部署で呪物かのごとく毎年ころころ部署を動かさざるを得ない職員がありました。
現在の職場ではローパフォーマーや人間性に難のある人はいますが、人事という以前より情報の入る立場から見ても市役所時代のような他人に害を与えるレベルの働かない社員は見ていません。
公務員における働かない社員とJTCにおける働かない社員には歴然たる差があると思います。
仕事以外の付き合いはある
市役所時代と同様に仕事以外での付き合いは存在します。
ただし、田舎市役所のようにイベントの出席や町内会の祭りに駆り出されるといったものではなく、現在は上司と飲みに行く等が多いです。
これは会社の業態にもよりますが、営業主体の企業の場合は市役所どころでは無いとは思います。
少なくともタイムカードを切ったら他人といった付き合い方はできないでしょう。
金は出してくれるので呑兵衛の自分としては辛くないですが。
総評:公務員だろうが民間だろうがどこに行っても悩みや問題は付きまとう
自分が今働いている企業が重厚長大産業、いわゆるJTCであり、以前勤めていた田舎市役所の比較をしてみました。
公務員が千差万別であると一緒に民間企業も千差万別です。
むしろ民間企業の方が幅広いものであることは言うまでもないでしょう。
公務員、事務職から転職をするのであれば社内・社外といった人間を相手にする仕事につくことがほとんどと考えられます。
そういう点においては公務員や民間企業だろうがどこに行っても同じような問題はつきまとうものと思われます。
しかしながら、年収や休みの取りやすさは改善しているため特段問題は感じません。
単に自分の転職先があたりなんでしょうね。